Yui こどものきもの Blog
2023/09/07 16:43
古来、縫い目には霊力が宿ると信じられていました。
一つ身と言われる3歳くらいまでのお子様が着る着物は
着物の生地幅いっぱいで見頃をとるため、
背中に縫い目がありません。
目がないので背中から魔物が入り込んでしまうと思った昔の人は
背中に縫い目をつけて魔除けにしていたそうです。
12ヶ月を表す12の針目を
男の子は陰の針目、女の子は陽の針目で縫い取る、
また、生まれた月の数を刺す、とか、
7目の針目は魔除けになる、など、、、
糸端を長く伸ばしておくのは、
子供に危険が迫っている時、
産神様がその紐を引っ張って助けてくれると信じられていたから。
別の説ではその反対に
魔物が子供を連れて行く時に、
長くでている糸端を引っ張るけど、
糸に結び目がないので糸だけ抜けて、
子供は連れて行かれないため。だそうです。
そのうち、装飾性が強まり、
色々な意味を持つ吉祥紋を縫い取るようになったとか。
私は祖母に
昔は井戸に落ちてしまう子がたくさんいたから、
神様がその糸端を引っ張って助けてくれるためなんだよ。と聞きました。
成長することがとても困難な時代、
子供の無事を願う思いを込めて
親は針を動かしていたんだなと思います。
一つ身の着物、80センチと90センチ、ロンパースには背守りをつけてお届けします。
お好きな模様をお選びください。
今は12種類ですが、まだ可愛い模様がたくさんあるので、
追加していきたいと思っております。